藤原俊輔の『アスリートコンディショニング』第2回-ランニングをする際は、砂の上・コンクリートどちらが良いのか

STAMP.LH 代表の藤原です。

4年ぶりに開催された姫路城マラソン、私も第1回大会から救護所トレーナーとして関わっていますが、 多くのランナーが各々のペースで走る姿を見ると気持ちも晴れやかになります。そこで今回はランニングに関する内容をお話しします。ランニングにより身体の様々な箇所を故障することを総称して『ランニング障害』と呼びます。

その中でも特に膝関節周辺に痛みが出現することが多い印象があります。実際に姫路城マラソンにおいても多くのランナーが膝にテーピングを貼っている姿を見ました。このランニング障害発生には大きく内的要因と外的要因があります。内的要因とは体格、筋力、柔軟性や筋持久力など身体的な構造と機能のことで、外的要因とはランニング環境(練習場所やシューズなど)やランニングの方法と量(走速度・走行距離・時間・練習方法など)のことを指します。

ランニング障害予防に関しては2002年に日本臨床スポーツ医学会が提唱した「骨・関節のランニング障害に対しての提言」というものがあります。その中には、各年代別の月間走行距離や練習場所における注意などが記載されていますので興味のある方は一度読んでみて下さい。

昔からアスファルトの上を走るよりも土の上を走る方が身体に負担がかからないと言われています。これに関してはもっともだと思いますが、実際のランニング環境ではアスファルト上を走ることがほとんどだと思います。

ランニングは毎週50分間走るだけで健康状態を大きく改善し、死のリスクを下げる効果がある一方、膝に大きな負担をかける可能性があります。 走行中は、足が着地するたびに体重の3~4倍相当の負荷がかかっていると言われています。

そこで重要となるのがシューズです。ランニングにおけるシューズはクッション性の高いもので踵の安定性が優れているものを選ぶと良いでしょう。また通気性がよく軽量なものであればより良いと思います。さらに自分の足の形状に合わせたインソールを入れることをお勧めします。市販のインソールではサイズを選ぶことはできますが自分の足の形に合わせたオーダーメイドインソールを作ることは難しいです。ランナーにはぜひオーダーメイドのインソールをお勧めします。

健康のため、自身の記録のためなど様々な目的を持って行うランニングですが故障してしまったら意味がありません。内的要因のみならず外的要因にも注意を払い快適なランニングを行ってください。


STAMP.LH(コンディショニング&ケア)
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